巾木と点検口と廻縁(リフォーム11)

キッチンリフォーム記

家づくりにおいて、建具や壁紙やフローリングというのは、比較的早い段階から、あれこれ検討して、新しい部屋のイメージをふくらませたりするものですが、巾木や廻縁といった一見、あまり重要そうでないパーツは忘れられがちです。私も、大工さんに巾木どうする?と言われるまで、その存在にすら注意を払っていませんでした。で、そういうことを聞かれる時って、たいてい一通りショールームなど見て、建具やフローリングを決め終わった時期で、巾木だけのためにまたショールームを見に行く気力もなく。。建具やフローリングを決めるために、ショールームを回る時に、ショールームに併設されているモデルルームで巾木や廻縁がどうなっているのか、など確認しておけば良かった!と思いました。

リフォーム時に私がイメージしてたのは、真っ白い壁に扉の開口部がストーンと抜けるような感じの部屋。なので、巾木をどうする?と聞かれたときは、巾木も出来ればつけたくない、廻縁もいりません、と大工さんに即答しましたが、さすがに巾木はつけた方がいい、と言われました。じゃぁ、白で。と言うと、絶対汚れるよ、掃除機とかガンガンあたってすぐ傷つくよ、白は傷跡が目立つよ、と白にすることに反対。

反対されて、ちょっとムッとしましたが、私はすっかり忘れていました。4年前に住んでいた家の巾木が真っ白だったことを。その家は新築で入居した家で、建具もフローリングも白。もちろんそれに合わせて巾木も白でした。はじめはスッキリして気に入っていたのですが、住んで2年程すると、巾木や建具のレール枠の白い塗装がところどころに剥げて汚いのです。。子どもがレールを線路に見立てて電車を走らせていたせいかもしれませんが、でも、傷がつくと確かに目立ちやすい。特に巾木は木粉を固めたMDFという素材に塗装しているので、とれるとMDFの茶色い部分が見える。一般的な建材メーカーのはたいていMDFに木目のプリント塗装のものです。無垢の木の巾木もありますが、MDFに比べて割高。

なので、リフォームの工事中、出入りしている材木屋さんに頼むことにしました。余っている材木を分けてもらい、大工さんに巾木のサイズに加工してもらいます。その後、自分でオスモを塗って巾木として使ってもらいました。材料費は格安、大工手間だけでおすすめです。

キッチンからパントリー、子供部屋につづく廊下。巾木の色は床のオークと同色にしました。高さは標準の6㎝よりちょっと短くして4.5㎝。高さも大工さんにつくってもらうと自分の好きな高さに出来ます。

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そして天井につけた点検口。何も言わないと、シルバーの枠になるので、ホワイトの細枠の点検口をモノタロウで購入して渡す。点検口なんて誰も目に留めないのでシルバーのままでもいいのかもしれませんが、どうせなら目立たないようにしたい。こういうのなら天井の白の中で浮きません。この点検口の下にある分電盤も何も言わなかったら露出型になってしまったので、埋め込みにし直してもらいました。点検口や分電盤なんて誰も目に留めないのでそのままでもいいのかもしれませんが、出来るなら目立たないようにしたい、と思います。