結局、オークションでキッチンを買うのはどうだったのか?(リフォーム後日談)

キッチンリフォーム記

とりあえず、キッチンのリフォームがいったん終わってから思うこと。始まりはオークションで展示品のキッチンに一目ぼれして、落札したのがきっかけで始まったリフォーム。父が大工仕事もできる建築士だったこともあり、セルフリフォームできるかな、という案もありました。しかし、完全セルフは、ちょっと大変そうなので、基本、工務店にお願いすることになりました。
終わってから、振り返ってみると、工務店にお願いしないと、自分たちでは取り付けれるようなものではなかったです。まず、キッチンの図面がない、収まりがわからない、備品がたりない、現場合わせ、といろいろ問題がたくさん。ただ、最終的には取り付けれたのは、次の2点が大きかったと思います。

落札したキッチンがよかった点。
① 展示品としてちゃんと据え付けられている状態の写真が100枚くらいアップロードされていたこと。
それは、もういろんな角度からとった写真があり、その写真を見ながら、キャビネットや設備の配置、水道管や排水管の位置、細かい部材の場所などを特定することができました。これらの写真をダウンロードして保存していましたが、落札後、しばらくして見れなくなったので、ダウンロードしていて本当によかった!

② ビスや金具、取り付けに使用する部材などもほぼすべて一緒についてきていたこと。
展示品の場合は、取り付けに使うネジなどは付属していない場合もあるみたいですが、私が落札したのは、ほぼすべて一緒についてきたので、これも助かりました。もちろん、写真と比べて明らかに足りていない部品もありましたが、困るようなものもはありませんでした。キッチンも家電も海外のものだったので、金具なども特殊な形のものが結構あり、これを日本で揃えようすると難しそう。この辺は確認しないまま落札したので、運がよかったのかもしれない。ただ、どの金具も一緒くたにバサッと箱に入っていたので、形別にわけて、どこにどの金具がいるのか、など、の分類も必要で、結局、どこに使うものかわからず、使っていないネジやパッキンなどもたくさん残りました。

とはいえ、小さなトラブルやハラハラすることも結構ありました。
① 図面がないので、現物合わせになることの意味をあまり理解していなかった。
これは、取り付けるキャビネットの寸法を測りながら、排水管や給水管の位置を決めて、床につけてもらった後、実際に据え付けてみると、位置が違うかった、合うビスがない、一緒についてきた部材の使い方がわからず、取り付け方がちょっと違ってしまった、なんてことになりました。

また、今回、落札したのは、レンジフードがついていませんでした。自分で用意しないと、と思っていると、工務店の社長が余っているタカラのレンジフードをくれる、と言う。予算もないので、ありがたくいただいて、取り付けてみると、なにか、おかしい。
なんと、IHの真上にフードがきていない。横に20cmくらいずれている。

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たぶん、展示品には幅90cmのレンジフードがついていて、こちらは、そこまで考えが及ばず、普通に75cmのレンジフードをつけてしまったという訳です。私も、取り付けに来たタカラ専門のキッチン屋さんもしばらく誰も気づかず、取り付け後、2,3日して、あれ、ずれてるな、と発覚。
レンジフードは、結局、IHの真上にずらしてもらって、隙間には、父が余っていたキッチンの面材でつくった棚を入れることで落ち着きました。

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ほかにも、流し台の排水トラップがディスポーザーになっていて、戸建てのうちでは必要がなく、ディスポーザーを外して通常の排水設備にしてもらう必要がありました。
こういう細かいことが、前もってわからないので、つけてみてあれ違うよね、とかいうことになる。
国内メーカーのキッチンだと、工務店経由で図面が手に入ったりして、こういったことはあまり問題にならないのかもしれませんが、輸入キッチンは工務店もツテがないと手に入れようがないし、収まり図というのは大事なんだな、と思いました。
こういったややこしい仕事も大工さんといい関係をきずいておくとお願いしやすくなります。
部分リフォームだと、基本、家での生活をしながら、工事を進めることになり、必然的に大工さんと顔を合わせることも多いので、いい関係を築きやすい!

うちの場合は、工事を進めながら間取りを変更したり、インターネットのオークションで落札したというややこしいキッチンだったので、大工さんに気持ちよく仕事をしてもらうために、かつ、ちょっとしたお願いをきいてもらったり、こっちの主張を通すためにも、よい関係づくりはとても大切でした。休憩に合わせて飲み物を出すくらいですが、冷蔵庫に何種類か入れておいて、勝手に取ってもらうようにしたので、こっちも時間を気にしなくていいので気が楽でした。休憩しているときなどに、世間話したり、工事の進捗状況を聞いたりして、適度にコミュニケーションをとっておくようにすると、お願いなどもしやすくなります。

結論として、、オークションでキッチン購入はありか?
やってみた感想は、かなーり、めんどくさいけど、手の届かない価格帯のものが安く手に入って、部屋に収まるのであれば、やって出来ないことはないので、十分ありだと思います。新品ではないので、いろいろ妥協しなければならない点はありますが、私の場合、満足度は高いです。キッチンは水道、ガス、電気が関わってくるので、それらの業者さんに個別にお願いするより、協力してくれる工務店を探してそこにお願いした方がスムーズです。あと、大工さんに丸投げしないで、できる限り自分で情報を集めて、施工しやすいようにお手伝いするのは必要だな、と思いますが、苦労した分、完成時の感動も愛着もひとしおです^^。